12月18日(金)
こんにちは、木村工務店です。いつもご覧いただきありがとうございます。
現在、お客様との新築住宅の打ち合わせ中です。
一番のご要望は、夏涼しく、冬暖かくです。
断熱に関心があり、壁体の内部結露を心配されています。
一般的には、高気密・高断熱がいいとされていて、
壁体内には水分(湿気)を通さないようにします。
充填断熱工法では、柱の室内側に防湿シートを張り、
外張り断熱工法では、柱の屋外側に防湿シートを張ります。
日本で一番使われている断熱材はグラスウールで、
全体の約60%を占めています。
断熱性能、環境、耐久性、防火、経済性と、
発砲プラスチック系断熱材より優れているようです。
前置きが長くなりましたが、
今、お客様との打ち合わせの中で、
湿気を通す断熱材、外壁材を使いたいとの相談です。
昔からの工法では、断熱は壁内に竹を編んで土を塗り込み、
内装では、砂壁、漆喰壁などの塗り壁、
外壁では、やはり漆喰壁か、板張りでしょうか。
共通しているのは、調湿性があるということ。
結露防止にもなり、お客様の要望にあてはまります。
しかし、内装での塗り壁は現在でも見られますが、
断熱材で調湿性のある素材はなかなかありません。
そこで唯一当てはまるのではないかと思われるのが、
セルローズファイバーを使った充填式断熱工法です。
また、外壁材ではサイディング張りが多いようですが、
透湿という点では当てはまらず、板張りでは防水に難点があると思われます。
外部からは防水、内部からは通気する素材として火山灰シラスを使った、
株式会社高千穂『そとん壁』というのがあります。
(これはお客様から教えていただいた情報で、早速調べてみました。)
珪藻土と違い、外部にも塗れるようです。
まだ基本設計の段階ですが、予算もありますので
使用素材、仕上げ材、構造材等並行して進めて行きます。
予算内で希望の素材を使えればいいんですが、少し高めに付きそうです。
では。